平安時代の初期　当山　第6代座主行巡上人は時の清和帝の病気平癒を祈り、その効があったことから「王」に勝つ寺「勝尾寺」と帝からその名を賜ったとされている。寺側はそれをあまりにも畏れ多いと王に控え、「勝尾寺」と号すようになった。それ以来、勝運の寺として多くの方々の信仰を集め、特に源氏、足利氏ら各時代の将軍や覇者達が当山に勝運を祈り参拝を重ね、以来人生全てに勝つ寺として勝運信仰の歴史を辿っている。
　試験・病気・選挙・スポーツ・芸事・商売など、あらゆる勝負の願い事に勝ちダルマを授かり、勝運を掴み取りましょう。

山門

　クネクネと曲がった峠道の箕面ドライブウェーを進むと、勝尾寺があります。お寺の入り口になる案内所と休憩所、おみやげ屋さんである建物があり、施設は非常に綺麗です。そこを抜けてお寺の敷地に出入りするという上手な仕組みになっています。ついつい喫茶で休憩したり、お土産を買ってしまいます。
　入口を入ると目にも鮮やかな門が現れます。門を抜けると、長くて美しいお庭のような参道をまっすぐすすみ、なだらかな階段を上っていきます。

　毎年10月中旬になると勝尾寺の周辺の山々に紅葉シーズンが訪れ、山門や多宝塔の朱色ともみじの色が混じり合い、山門から見上げると山全体が燃えたような美しさを見せます。
　背景の深い緑を覆ってこそ一層映える赤や黄のコントラストは艶やかで、広大な8万坪もの境内におりなす自然の美しさには、ただただ息を飲むばかり。
　山門から見上げる8万坪の絶景と、本堂への階段や二階堂周辺を覆う数百年の紅葉のアーチが人気の鑑賞スポットです。頭上に広がる紅葉のアーチは、その隙間から覗く秋晴れの青や夕焼け空が、紅葉と幾重にも重なり、それはまるで水面に落とした絵の具の様です。

多宝塔

本堂

　その他、高台の本堂から見下ろす風景、観音池から多宝塔を見上げた風景などなど、勝尾寺には紅葉の絶景スポットが溢れます。絵になる場所が多いためか、勝尾寺の紅葉ファンも多く毎年全国から沢山の方々が足を運びます。

　「己の弱さに勝つ！」の精神と勝運信仰と融合し、不屈の精神「七転び八起き」のシンボルである「ダルマ」を己と見なし、それらを授かるダルマ信仰となっています。
　境内のところどころにダルマが置いてあり試験、病気、選挙、スポーツなどあらゆる勝負を祈願しています。